2月の中旬になりましたが、もう1カ月と少しで
入学の季節を向かえることになりますね。
親しい知人や親戚などに新入園や新入学のお子さんがいれば、
入学祝いを贈ろうと考えられていることと思います。
入学祝いに贈る品物は、他の人の贈り物と重なりやすいので、
お金でする方も多いようですね。
お金でするにはのし袋を使用するのですが、のし袋にはいろいろ種類が
あり、水引の結び、お金の包み方や中袋の書き方など、
よく分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ということで、今日は入学祝いの「のし袋」の選び方や
表書きの書き方などを紹介します。
入学祝い!のし袋の選び方と表書きの書き方
入学祝いをお金にする場合はのし袋を使用すると思いますが、
「祝いなので赤いのを選べばいいんでしょ!」と思ったら大間違いです!
のし袋にもいろいろ種類があり、もし、のし袋の種類や包み方などを
間違ってしまうと、大変失礼になる場合があるので注意が必要です。
のし袋について注意しないといけない点は以下のような項目があります。
では以上の項目について順に詳しく紹介していきますね。
入学祝いの正しいのし袋の選び方
のし袋には様々な種類があるので、包む金額に見合ったのし袋を
使用しないといけません。
正しいのし袋を選ぶのに気をつけるべきポイントは二つあります。
◆水引の結びに注意
入学祝いののし袋を購入するときに気を付けなければいけないのは「結び目」です。
この選択を間違えると相手に大変失礼になってしまうので、
絶対に間違えないようにして下さいね。。
水引の結び目には以下のような「蝶結び」と「結びきり」の2種類があります。
結びきりは結び目が固く結ばれていて簡単に
解けないことなどから、結婚祝いやおくやみごとなどの
一度きりであってほしいことの場合に使用します。

蝶結びは結び目が何度も結びなおせるので、
入学祝いなどの慶事や、一般の何回あってもいいことの
場合に使用します。
だから、入学祝いの「のし袋」は、何度も結びなおせることから慶事に使う
「紅白蝶結び」のものを選ぶ必要があります。
◆のし袋は包む金額に合わせる
1万円以下の金額を送るなら以下のような水引きのない印刷してあるだけの
シンプルな「のし袋」を使用します。
これには、「封筒型」と「多当折型」の2種類があり、一番多いのが「封筒型」で
主に関東地区以外で使われていて、「多当折型」は主に関東地区で使われています。
2~3万円くらいを包むなら下記のような、紅白の水引がついたタイプを選びましょう。
現代では、袋の外側に「~万円まで」などのように記載されているので、
それに目安に購入しましょう。
のし袋の包み方
水引きのあるのし袋では、包み方があるのをご存知でしょうか?
外袋の裏側の折り返しの部分に注意をして包みます。
入学祝いなどの祝いのときは、めでたい上向きの気持ち「慶びを受ける」ように
上向きが外側になるように祝い重ねにして水引でとめます。
逆に葬儀や法事などの弔事の場合は下向きが外側になるように重ねます。
間違えると大変失礼にあたるので、くれぐれもお間違いのないように!
表書きの書き方
◆上の段
上の段に一般的には「祝御入学」と書きます。
しかし、4文字なので縁起が悪いと気になさる方は、「祝」を大きく書いて、
少し間を空けて「御入学」と書けばいいですよ。
また、気心のしれた間柄への入学祝いならば、「御入学おめでとう」と
書くことで親しみのある表書きになります。
(書く場合には少し小さめの字で2行に分けましょう。)
◆下段
下段には表書きよりも少し小さな字で、贈る方の氏名を書きます。
真ん中に氏名を書きます。
右側に夫、左側に妻の氏名を書きますが、
妻は名前のみでも構いません。
3人までは氏名を列記します。
上下関係がある場合は、右側から地位が高い順に、
友人同士なら50音順に書きます。
注意すべき事
あるようですが表書きは基本的には「毛筆」か「筆ペン」で書きましょう。
字の色は、お祝いなので濃い黒を使います。
薄黒は香典など用なので使用しないように!
中袋の書き方
中袋の書き方ですが、裏に金額を記入する欄がある場合とない場合では
書き方が違ってきます。
下の見本のように、金額は初めに「金」、終わりに「也」を
つけることで丁寧な書き方になります。
また、金額の数字は「壱」、「弐」、「参」などと漢字で書くようにします。
◆裏に金額を記入する欄がない場合
表の中央に「金額」を書き、裏の左側に「住所と名前」を書きます。
◆裏に金額を記入する欄がある場合
金額記入欄に「金額」を書き、表の左側に「住所と名前」を書きます。
★入園・入学祝いに一緒にお名前シールも
贈ると喜ばれるのではないでしょうか?
のし袋の渡し方
入学祝いののし袋をそのままバッグなどに入れたり、
購入した時のビニール袋に入れて持参するのは、よくありません。
せっかくのお祝いですから、きちんと「袱紗(ふくさ)」に包んで
持参するのがマナーです。
しかし、最近では袱紗を外してから渡す事が多いですね。
その場合には、袱紗をたたみ、たたんだ袱紗の上にのし袋を置いてから、
袋を相手の方に向けて、お祝いの言葉と一緒に渡しましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか
入学祝いの「のし袋」ひとつをとってみても、
いろいろと気を付けなければいけないことがありましたね。
お恥ずかしい話ですが、私はお祝い袋に「超結び」と「結びきり」が
あることは、今回調べるまで知りませんでした。
今までに、入学祝いや出産祝いなどのお祝いを数多く渡してきたのですが、
もしかしたら、間違ったのし袋で渡してきたかもしれません。
そう思うと、ちょっと恥ずかしい気がします。
あなたは、そういうことのないように、入学祝いは正しいのし袋を使い、
正しい書き方で贈ってくださいね。
次回は、入学祝いの手紙の書き方について紹介します。
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