もうすぐ4月になり消費税率が現在の5%から8%に引き上げられますよね。
だから消費税率が上がる前に、大きな買物をしようと
思っている方は多いと思います。
中には、エアコンが古いので、この際に思い切って買い換えようと
思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、エアコンはいろいろなメーカーから様々な機種が発売されており、
どれを選んだらいいのか、さっぱり分かりませんよね。
前回にエアコンの能力表示の見方を紹介したので見られた方は
能力表示から、エアコンの能力はある程度分かると思います。
しかし、いざエアコンを選ぶとなると、どこにポイントをおいて
選んだらいいのか、分からないと思います。
そこで、今回はあなたの部屋合ったサイズが選べるように、
エアコンの正しい選び方のポイントをまとめました。
目次
エアコンの選び方
エアコンの選び方ですが、以下の項目別をチェックしながら、
絞り込んでいくことで部屋に適正なエアコンが選べますよ。
チェック項目
では、早速項目別に詳しく紹介していきましょう。
エアコンのタイプ
エアコンの種類ですが、以下の4タイプがあります。
家庭用で多いのが、「壁掛けタイプ」です。
しかし、少ないですがエアコンの設置されていない賃貸住宅などには、
設置が簡単な「窓用タイプ」が人気です。
また、大きな部屋には店舗などに設置されている「天井埋込みタイプ」を
選ぶ場合もあります。
◆壁掛けタイプ
ほとんどの家庭にある最もポピュラーなタイプのエアコンで、
室内機と室外機がセットになっています。
配管用の穴を壁に開けて、室内機と室外機をつなぎます。
◆窓用
窓枠に設置するタイプのエアコンで、壁に穴を開ける必要がありません。
室外機がないのが特徴で、自分でも取り付けることができます。
また、価格も安いものが多いです。
◆床置き
室内機を床に設置するタイプのエアコンで、壁ではなくて床に穴を
開けて配管をしますが後付では、壁に穴を開ける必要があります。
床置きなので、暖房においては、他のエアコンよりも早く暖かさを
感じることができるようです。
◆天井埋込み
天井に室内機が埋め込まれたタイプのエアコンで、部屋がスッキリします。
天井からなので、部屋の隅々まで空調できます。
しかし、機器代、設置費用ともに高いです。
部屋に適正なサイズの選び方
◆部屋の広さから選ぶ
部屋に適正なエアコンのサイズ(容量)を畳数から選ぶには、
カタログなどの「畳数のめやす」を参考にします。
上図のように「冷房:6~9畳」と表示されている場合ですが、
6~9畳で使用できるのではありません。
「木造住宅が6畳」、「鉄筋住宅が9畳」の部屋の使用に適しているという
意味ですのでお間違えのないように!
(暖房も同じ意味になります。)
これは、木造住宅よりも、鉄筋住宅のほうが密閉率がよいためです。
また、一般的に暖房の方が適用畳数が小さくなります。
エアコンに余裕を持たせるには冷房ではなく
「暖房」の数値を目安にして選ぶことがポイントになります。
◆能力から選ぶ
畳数の目安を見た後は次に仕様の「能力(kW)」を見ます。
このエアコンの能力には「冷房能力」と「暖房能力」があり、
最高能力の数値が大きいほど、素早く部屋を冷暖房でき、
最低数値の数値が小さいほど、より繊細な運転ができます。
だから、畳数の目安が同じの場合では、
冷暖房の能力の数値が大きく幅があるほど、より能力のあるエアコンといえます。
例をあげると、寒い地域で暖房を重視して早く部屋を暖めたい場合は、
暖房の能力の数値が大きな機種を選べばいいことになります。
エアコンのほとんどが冷房性能より、暖房性能の方が低いので、
寒がりでお金に余裕があれば、2畳上のモデルを選ぶことです!
不適切な対応畳数のエアコンを選ぶとどうなる?
◆実際の部屋の広さより小さな対応畳数のエアコンの場合
エアコンの効きが悪く、常にフルパワーで運転させることが多くなるので、
寿命が短くなったり、電気代が高くつきます。
◆実際の部屋の広さより大きな対応畳数のエアコンの場合
冷暖房が効きすぎるので、本来使用しなくてもいい電気を使ってしまうので、これも電気代が高くなります。
省エネ性能が優れたエアコンの選び方
5~10年前に比べると最近のエアコンは随分と
消費電力が少なくなっており、相当省エネが進んでいます。
しかし、機種によってはある程度の差があるので、どうせ選ぶのなら、
省エネ性能の優れた機種を選びたいですよね。
そこでエアコンの省エネ性能を比べるには「省エネ基準達成率」や
「エネルギー消費効率」などがあります。。
◆省エネ基準達成率
目標値に対して、省エネ基準をいくらくらい達成しているかを
「%」で表しています。
しかし、エアコンでは冷房能力によって2.2kW~7.1kWまで区分され、
さらに4.0kW以下では寸法によっても区分されているので
比較するのは難しいです。
◆エネルギー消費効率(APFとCOP)
省エネ性能を正しく知ろうと思えば、「エネルギー消費効率」の
数値を参考にするのが一番分かりやすいです。
エネルギー消費効率には以下の二つの数値があります。
以前から使用されています。
2007年から使用されています。
しかし、2012年目標年度から省エネ評価は、より実使用状態に近い
省エネ性能を示す【APF】にすべて統一されています。
APFは、JISC9612に基づき、ある一定条件でエアコンを運転したときの
消費電力1kあたりの冷暖房能力を表した数値です。
(APF=冷暖房期間に必要な能力÷冷暖房期間の消費電力量)
APFを分かりやすく簡単に言うと、1のエネルギーが何倍になるのかを
数値に示したものです。
だから、この数値が大きいほどエネルギー消費効率が優れている
省エネのエアコンということになりますね。
最近のエアコンのAPFの幅は5.0~7.2くらい。
その中で、APFは6.0以上がおすすめ!
ちなみにAPFの数値が「2」違うと、
電気代は1カ月に約1,000円変わります。
◆100Vと200Vのエアコン、どちらが省エネか?
一般的に同じ冷暖房能力の場合では、200Vタイプほうが
省エネ(消費電力が少ない)になります。
しかし、100Vのコンセントしかない場合は、
200V対応のための電源工事が必要です。
必要な機能を選ぶ
エアコンは基本的に「冷房・暖房・除湿」の3つの基本性能が
備わっています。
しかし、メーカーや機種などによっていろいろな機能がありますが、
下記に代表的な機能を紹介しますので、自分に必要な機能を
よく見極めて、エアコン選びの参考にして下さい。
エアコンの機能には次のようなものがあります。
◆センサー機能
人の人数や位置、動きなどをセンサーで感知し、人のいる場所だけに
冷暖房したり、湿度を変えるなど快適な省エネ運転をします。
◆再熱除湿
除湿すると普通は温度が下がりますが、
暖めた空気を混ぜてだすことにより、温度を下げずに除湿します。
◆空気洗浄
空気中の花粉やカビ菌などを除去し、空気をきれいにします。
◆気流
部屋全体に冷暖房の空気を様々な気流を起こして、効率よく行き渡らせ、
快適性を向上させています。
◆ノンストップ暖房
寒い日にエアコンは霜取り運転を繰り返すので、部屋の温度が下がる傾向に
ありますが、この機能があれば、霜取りしながら暖房運転をしてくれます。
◆除菌
ウイルスやカビ菌を分解・除去します。
◆フィルター清掃
エアコンのフィルターを自動で掃除します。
◆加湿
乾燥しがちな室内の湿度を上げます。
◆脱臭
タバコや汗などの匂いを脱臭します。
◆内部クリーン
送風によって乾燥させ、カビの繁殖を抑制します。
◆抗菌
エアコン内部のカビや匂いなどの発生を抑えます。
取り付け場所と工事
エアコンの選び方を紹介してきたのですが、最後に実際にエアコンを
購入する前に確認しておかないといけない要点を紹介します。
せっかく購入したのに設置できないなどのトラブルになる場合があるので、
以下の要点をよく確認しておきましょう。
◆設置スペースの寸法
新築の場合などは、あらかじめエアコンの室内機を取り付ける位置が
想定されており、スペース的には問題ないと思うのですが、
古い家に新規に取り付ける場合には設置可能な寸法を確認しましょう。
また、室内機だけでなく、室外機の設置可能な場所などについても
確認しておきましょう。
◆コンセントの形状と電圧
エアコンのコンセントも要チェックです。
設置されているコンセントの形状や表示マークを見て、
「コンセントの形状」、電圧(V)、アンペア(A)をメモしておきましょう。
画像引用:http://www.kojima.net/ec/info/CKjCgG02501.jsp
◆室内機の下地補強
エアコンの取り付けが想定されている場合には下地はありますが、
想定されていない場合は壁の下地が必要であるかどうか、
調べておく必要があります。
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最後に
エアコンですが、今回紹介したポイントをチェックして選ぶことで
正しいサイズのエアコンがきっと選べます。
機能などは各人の好みなどがありますが、私の経験では
「たぶん使うだろう」と思った機能はまず使いませんでした。
だから、本当に必要だと思う機能が付いたエアコンを選ぶことです。
エアコンは工事が絡むので、一旦購入してしまえば簡単に
交換してもらえるものではないので、しっかりとカタログなどで
性能を見極めて選びましょう。
この記事があなたのエアコン選びに少しでも役立てれば幸いです。
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