前回の記事では、VDT症候群の原因と症状などについて
紹介しましたが、分かりましたでしょうか?
VDT症候群は、それ自体生命に関わる影響は
ないのですが、放っておくと慢性化して、
様々な病気につながる可能性があります。
だから、日頃から、そうならないように
注意しておく必要があります。
そこで今日はVDT症候群の治療法や検査方法、
日常で注意しなければいけないことなどについて紹介します。
VDT症候群の検査方法
2002年に厚生労働省が出したガイドラインによると、
VDT症候群は以下のような検査方法があります。
◆眼科による検査
遠方視力測定および近方視力測定
遠視、強度近視、乱視の状態を調べる
左右の目の位置のずれを調べる
近点距離の測定
◆VDT検診
過去にどんな病気にかかったか?
以上のような検査を行って、健康状態を把握し、
予防や治療につなげていきます。
VDT症候群の治療法
VDT症候群の治療法ですが、主に日常生活で注意をする
対処法を行うことになります。
仕事や日常生活において、VDTを使う機会は
どんどん増えているので、作業時間を調整し、
以下のようなことに注意して予防や改善に努めましょう。
●日常生活で注意すべきこと
作業環境の改善
画面の設置場所
眼鏡などによる矯正
まばたき
目を温める
では、順に一つ一つ紹介していきましょう。
◆適度な休憩
1時間の連続作業に対して休憩は、
10分~15分の休憩を必ずとりましょう。
長時間のディスプレイの凝視による眼精疲労の
防止の為に休憩は必要です。
◆作業環境の改善
VDT作業にとって、部屋の湿度や室温、
明るさなどの作業環境は重要です。
部屋を以下のような作業環境に調整しましょう。
目の乾燥を防ぐため
②室温は18℃~27℃
③作業面の照度は300ルクス~500ルクス
ディスプレイと書類、キーボードなど、
作業視野の明るさを同じレベルにする。
明るくしすぎない
◆画面の設置場所
画面は視線がやや下向きになる角度で、
画面と目との距離は最低でも
40cm~50cm以上あけましょう。
直射日光が入る場所は避けるとともに、
照明の映りこみも避けましょう。
また、書類と目の距離も画面からの距離と
同じくらいの距離にします。
イスには深く腰かけて、背筋を伸ばし、
足の裏全体が床に付くように座ります。
◆眼鏡などによる矯正
40歳以上になれば老視によって調節力の低下が
進行するので、近くを見るのが多いときには
適切な眼鏡を装着しなければいけません。
また、VDT作業とその他のデスクワークでの
作業する距離が違う場合は、
距離に合わせた眼鏡が必要です。
◆まばたき
まばたきは意識して行い、何度かに1回は
完全にまぶたを閉じるようにしましょう。
◆目を温める
目のまわりを温めると眼表面の油分泌が
活発になり調節力も改善できます。
以上のようなことに注意し、
VDT作業をする時は適切な環境で、
リラックスして作業をしましょう。
また、適度な休憩や体を動かしたりして、
自分で調整するようにしましょう!
最後に
VDT症候群は症状が軽いときに作業環境や
作業のやり方などを改善して対処するようにしましょう。
何故かというとVDT関連の病気は、一度かかってしまうと
治りにくく、治療などに長い時間を要してしまうからです。
だから、VDT作業をしている方は、ちょっと目や身体など、
ちょっと異常を感じたら早めに医師の診断をうけましょう。
スポンサーリンク