「看護師になりたい!その前に、看護師の種類をご存知ですか?」
看護師になりたい!とこの記事を手にしたあなたにまずは質問です。
看護師の種類をご存知でしょうか?
「えっ?看護師は看護師じゃないの?」
いいえ、看護師には非常に多くの種類があり、
これを得る為には様々な資格取得や知識、技術が必要となるのです。
例えば代表的なのは正看護師と准看護師。
この他、看護師には認定看護師、専門看護師、特定看護師と
呼ばれる専門的知識が必要な種類があります。
また、名前は変わりますが、保健師や助産師も看護師の仕事です。
こうやって見てみると、また自身のやりたい種類の
仕事範囲が増えてくるのではないでしょうか?
そこで今日は、まず看護師の基本である正看護師、
准看護師に社会人からなるにはどんな知識や資格が必要か?を
かいつまんでお話していきたいと思います。
看護師と准看護師は何が違う?資格と経験、どちらが物を言う?
看護師を目指す上で大切な事は、看護師と准看護師の違いをしっかり知る事です。
ここでいう看護師は正看護師、准看護師というのはその次に当たる2次的存在となります。
とはいっても、制服や名札など見た目に大きな差はないですし、患者さんに向かっていちいち「正看護師の○○です」「准看護師の○○です」という必要もありません。
また、看護師だからといって仕事が出来るかといえばそうでもないのが現状です。
実際に現場で働いていても頼りになるのは准看護師のほうだったという場合も少なくありません。
大きく違いが分かる点で言えば、その仕事内容や資格の重み、給与の差。
准看護師は医師と看護師の補助的業務を行う事が当たり前なので、自分の判断で動く事は出来ません。
看護師も医師の指示がない限りは動けないのですが、准看護師に対し指示が出せる存在という意味では大分違うかと思います。
資格の重みというのは、看護師が厚生労働省の出す国家資格であるのに対し、准看護師は都道府県知事が認定した免許であるという事。
これにより、給与や立場にもいくらかの格差が生まれます。
准看護師の年収は、勤続年数10年程で約399万円とされていますが、そこに至るまでには50代近くにいってしまいます。
その為、准看護師の年齢は40代以降に上がっています。
これに対し、個人院や総合病院という点などでも差は出ますが、正看護師は資格を持っているというだけで2年半程の短縮で約470万円の年収を手に入れられます。
准看護師は看護師に比べれば確かに給与の面や立場の面であまり優遇される位置ではありませんし、すでに一部ではその廃止がにわかに決定しつつあり養成する機関も廃止されています。
ですが、この看護師不足の現状では、そんな事も言ってられないというのが現場のリアルな意見です。
准看護師から看護師になるには?学業と仕事の上手な両立方法
ここではとりあえず、すでに准看護師の資格を持っている事を前提にお話したいと思います。
准看護師が看護師になるには、とりあえず最終的には看護師になる為の国家試験を受けなくてはならないというのが正解です。
国家試験を受ける為には、看護学校に昼間制ならば2年、夜間ならば3年通う必要がありますが、准看護師とはいえ仕事をしていると勉強との両立はやはりなかなか難しいものです。
受けると決めたからにはきちんと環境を整えて始めたいものですね。
また、そういった環境のなか考えられたのが、10年以上の勤続年数を重ねていれば通信教育も受けられるというもの。
忙しい職場環境ゆえ、いちいち学校に通わなくてはならないというデメリットがないだけでも気持ちに余裕が出来ますよね。
さて、両立する上では環境を整える事が大事だとお話しました。
まず質問ですが、その職場でのシフトは定期的なものでしょうか?
きっと、准看護師の仕事といえば変則的なシフトで組まれている事がほとんどだと思います。
また、仕事場でのキャリアアップに関する意見はどうでしょうか?「そんな事より仕事してくれ」とまではいわないでしょうが、あなたが資格を取得する事に協力的になってくれていますか?
勤務をしながら勉強するうえで、シフトの軽減化やキャリアアップ応援の制度(資格取得手当てなど)という協力体制は、非常に大事な事でありかなりの励みになります。
上司が理解してくれるとともに、応援してくれる職場であれば気持ちにも余裕が出来る事と思います。
もしそういった見込みがないのであれば、残念ながら新天地を探すというのも一理あるかも知れません。
看護師専門の転職サービスを利用すると、こういった面を優遇してくれる職場に出会える可能性が一気に上がりますよ。
社会人から一気に看護師になる事は出来る?その費用とは?
一般人から一気に看護師になりたいというチャレンジャーなあなたは、まずそうなる為に看護師になる為の専門学校や2年制の短大、4年制の大学に入学する事、卒業する事が必要となります。
看護師の国家試験の合格率は、実は90%前後といわれており、勉強さえしていれば受かって当たり前だとされています。
そういった意味で、実は看護学校に入学する為の入学試験に合格するほうがよっぽど難しいとまでいわれています。
また、大卒の人はOK(しかも2年生への転入)でも、社会人の受験はNGという場合も少なくありません。この辺は受験する前にきちんと学校を調べておきたいところですね。
さて、ここで気になるのがその費用だと思います。
看護短大や大学は、国公立の場合は年間で約50~70万円(短大=計100~140万円、大学=計200~280万円)、私立の場合は約100~200万円(短大=計200万円、大学=計400~800万円)と、その差に大きな差があります。
ここでおすすめなのが3年間通う専門学校です。
専門学校は国公立ならば約50万円(計150万円)、私立ならば約100万円(計300万円)とその差はあまり感じません。
また、卒業後に提携病院に一定期間就職するという卒業後制度というのを使えば、奨学金を出してもらえる事もあります。
奨学金=借金という考え方もありますが、学費を捻出するのが大変な方にはありがたい制度ですし、卒業後の就職先がもう決まっているという安心感も大きいのではないでしょうか?
まとめ
「看護師の仕事の大変さはそのままやりがいとなります」
こうやってすべてを通してみてみますと、社会人から看護師になるというのは、なるだけで仕事や家事との両立など大変な苦労がある事が分かると思います。
しかし、その仕事の必要性は皆さんが知るとおりとても大きなものである事もまた事実です。
命を預かるとても厳しい職場環境ではありますが、それだけ大きなやりがいもあります。
最近では、仕事をしていてもただ「大変」といって辞めてしまう人が多いのが非常に残念に思います。
病院であろうと、介護施設であろうと、その大変さは当たり前な事だと思うのですが…。
なりたいと思ったからには、きちんと大変さとも向き合って日々の業務に励んでいただきたいものですね。
ここに至るまでの費用、時間、周囲からの協力もお忘れなく。
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