「赤ちゃんの授乳感覚や哺乳量はその子によって歴然」
まず始めに、赤ちゃんの授乳間隔や哺乳量は、
月齢だけでなく、その子の性格や
性別によっても全然違います。
今回は、1~3ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔と、
時間についてお話していきたいと思いますが、
その事だけは念頭に置いていただけると幸いです。
もちろん、適度な間隔や量というのは存在しています。
が、体重が増えないなどのよほどの事がない限りは
あまり気にするのも良くありません。
良質で満足のいくおっぱいというのは、
お母さんのストレスや体調によっても
大きく左右されてしまうものですから。
目次
生後1ヶ月、赤ちゃんの授乳間隔と時間は?
1ヶ月に満たない赤ちゃんの場合は、授乳間隔
は短く、頻回授乳という形をとります。
亀裂や乳腺炎といったトラブルを避けると共に、
赤ちゃんにリズムをつける為に2、3時間おきに
飲ませるのが一般的。
まだ哺乳力が弱いので授乳時間も少なめに。
左右それぞれ5~10分ほどにしてあげましょう。
大体1日に10~12回あげるといいです。
最近では、産科や助産師さんから
母乳指導を受けるのがほとんど。
おっぱいの違和感や赤ちゃんの体重増加が
気になる際には相談をし、ミルクとの混合を
勧められる事も少なくありません。
生後2ヶ月、赤ちゃんの授乳間隔と時間は?
2ヶ月だと3時間くらいまとめて寝る事も出来てきます。
夜中起きる時間も何となく掴めてきて、
お母さんも気持ち的に楽になってくるかと思います。
ただ、まだ母乳を一気に沢山飲むというのは
難しいので、昼間は1時間おきで飲んでも
全く問題ありません。
夜だと1ヶ月の頃同様に大体2、3時間ごとですね。
目安としては大体8~10回。
この頃にはリズムがついてくると、
寝ていてもおっぱいが張ってくるので
分かりやすいかと思います。
哺乳力はその子によって違うので、
回数には個人差があっても大丈夫です。
ただ、1回の授乳時間は左右で大体10分ずつ。
長い場合には足りていないという場合も少なくありません。
生後3ヶ月、赤ちゃんの授乳間隔と時間は?
そろそろ哺乳力が強くなってくるので、
赤ちゃんにも満腹中枢が出来てきて
授乳感覚が確立化してきます。
授乳回数は1日約6~8回。
左右10分ずつが目安です。
その子によって母乳の飲み方にも
特徴が出来てくるので、お気に入りの
おっぱいが決まってくる事も。
ただ、ここで左右差をつけてしまうのは
あまりよくありません。
出来ればバランス良く飲んでほしいので、
お気に入りのおっぱいは後にするなどの
癖づけをおすすめします。
好みのおっぱいが分からない場合は、
赤ちゃんを仰向けに寝かせた状態でママが
腹ばいになってかぶさるのがいいかも。
赤ちゃんの哺乳力が高まり、
手や首の働きもつきやすくなります。
母乳とミルクの混合はどんな割合であげるべき?
加齢や疲労、または何らかの原因で母乳と
ミルクを混合している人は少なくありません。
この場合の割合としては、やはり出るならば
母乳を多めにするのが得策。
ミルクは缶に書かれた規定量を入れます。
なぜなら、これは病院でも言われますが、
母乳にはこの時期必要な栄養素が
沢山含まれているからです。
もし混合の場合でどの位飲んでいるかが
知りたいのであれば、“哺乳量測定”を
するのがおすすめ。
やり方は簡単です!
赤ちゃんの洋服を着せた状態で、
飲んだ後の体重-飲む前の体重=赤ちゃんの哺乳量
といった形で差し引きすればいいだけ。
ただ、自宅に赤ちゃん用のデジタル体重計を
持っている人は少ないでしょう。
購入よりレンタルという形を取る方も
少なくありませんが、産科や小児科に
行った際に測ってもらうのも1つの手。
また、最近ではデパートなどの授乳室で
測れるよう置いてあるので気軽に
測ってみるのもいいのでは?
参考まで、月齢ごとの1日あたりの
体重増加目安を載せておきます。
生後半月まで | 40~80g |
---|---|
生後1~2ヶ月 | 80~120g |
生後2~3ヶ月 | 100g~140g |
生後3ヶ月以上 | 120g以上 |
母乳を飲ませ、1回ごとこれに満たなければ
ミルクを足すという形が一番いいのではないでしょうか?
母乳だけで足りているのかよく分からない…見分けポイントとは?
例えば、
・赤ちゃんが頻繁におっぱいを探す様子がある
・周囲から「泣いてるよ、おっぱい足りないんじゃない?」と
度々いわれる
と、ママとしては何となくおっぱいが
足りていないのかと不安になってしまう事があります。
もちろん、赤ちゃんにとっておっぱいは
栄養補給の一環ではあります。
でも、ママがいるという事への安心材料や
コミュニケーションツールとしてもとても大きな存在。
もしかしたらおっぱいを探して泣いているのは、
ママがきちんと近くにいるかどうかの
確認をしているのかもしれません。
では、どうしたら母乳が足りているかどうか
判断出来るのか…ポイントは3つあります。
・毎日適度な排尿(7回以上)、排便(1回以上)ある
・機嫌が良い
・体重増加が1ヶ月あたり700~1000g以上
機嫌が良いというのは感覚的なものなのですが、
これが意外と重要。
よく子供がケガや病気をして病院に連れて行くと、
こんな事を聞かれませんか?
「機嫌は悪くないですか?」
これは大人でも言える事で、調子が良ければ
ニコニコし、機嫌が悪いというのは何かしらの
不調が起きている可能性が非常に高いのです。
また、これに似ているのがおっぱいを飲んでいる時間。
長い場合(大体2、30分以上)には足りずに
ずっと飲んでいるという考えがあります。
しかし、中には遊び飲みをしていたり、食欲が
旺盛という場合もあり、一概に足りてないという
判断にはならないとされています。
最後に
「授乳でママもキレイに」
毎日毎日、授乳して、オムツを替えて、寝て…の繰り返し。
慣れないうちは本当にドッと疲れ、中に
イライラが募ってしまうという方も多いでしょう。
ですが授乳には、沢山の心身的メリットが
存在するといわれればその気持ちは少し晴れるはず。
例えば、赤ちゃんとのコミュニケーションツールとして
欠かせず、深い信頼関係を築く事が出来ます。
これによりママも赤ちゃんもリラックス状態になるそうです。
また、女性ホルモンが活性化され、美容面でも
お肌がキレイになるといわれており、自律神経の
乱れにも効果があるとか。
眠い目をこすりながらの授乳は辛いけど、赤ちゃんが
ニコニコ嬉しそうにおっぱいを飲む姿は格別。
女性だからこそ出来る大仕事だと覚悟を決めて、
毎日の育児に励みたいものですね。
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