前回の記事、「妊娠中に妊婦が必要とする葉酸とは?何故必要なの?」では、
妊婦の葉酸の必要性などについて紹介してきました。
葉酸の働きや効果、赤ちゃんに与える影響など、
理解していただきましたでしょうか。
葉酸についての第2弾は葉酸を
摂取する時期についてです。
今日は妊婦は葉酸をいつからいつまで摂るべきなのかや、
摂取量の目安などについて紹介していきますね。
目次
妊婦は葉酸をいつからいつまで摂るべき?
まず、結論から申し上げますね。
妊婦は葉酸をいつから摂取するべきかというと
「妊活をしようと決めた日」から、
「授乳期間が終わるまで」適正量を摂取するのが
必要といわれています。
また、厚生労働省も葉酸を「妊娠を計画している」、
「妊娠の可能性がある」タイミングで
摂取すべきと推奨しています。
そして、いつまで葉酸を摂取さればいいのかと
いうと、「授乳期間が終了するまで」が
好ましいといわれています。
妊娠中だけでなく、授乳中のママも
葉酸が必要なんですね。
では、その理由や詳細などを次の章から、
紹介していきますね。
妊娠初期の葉酸の摂取が重要な理由は?
妊娠3週くらいには赤ちゃんの神経系が発達しており、
また、大事な器官の成長速度も早く、
細胞分裂も頻繁に行われています。
このため、葉酸の摂取が必要とされています。
また、早くから摂取しておくことで、
神経管閉鎖障害の発症リスクを
軽減することができるのですね。
つまり、神経管が発達するのは妊娠3週~4週ですが、
みなさんが妊娠に気がつくのは、早くても
生理日以降になり、妊娠4週以降ではないでしょうか。
この頃だと、すでに葉酸を必要とする時期を
過ぎてしまっているのです。
だから「妊活をしようと決めた日」から葉酸を
摂取しておくことが必要なんですね。
そして、厚生労働省も妊婦が葉酸を
最も必要とする時期を妊娠前から妊娠3ヶ月の間と
推奨しています。
そうすることで、「無脳症」や「二分脊椎症」の
発症リスクを軽減することができるのですね。
妊娠中期や後期に葉酸は必要?
妊娠初期の葉酸摂取は主に胎児の発育の為に
必要だったのですが、妊娠中期や後期は主に
母体の為に葉酸の摂取が必要です。
葉酸が不足した場合は、細胞分裂による胎児への
影響に繋がり、成長が遅れて低体重になったり、
赤血球の材料不足となるため、
貧血になる恐れがあります。
その他には、つわり軽減、流産の防止、
免疫力を高めるなどの理由から、
妊娠中期や後期にも葉酸を
摂取するべきでしょう。
出産後(授乳期)に葉酸は必要?
「出産後にはもう葉酸は必要ないんじゃないの!」と
思っているママさんがいらっしゃるようですが、
出産後の葉酸の摂取は必要不可欠なんです。
何故かというと、葉酸とビタミンBは、
栄養価の高い母乳を作るための血液の
基となる栄養素だからです。
このため、授乳期に葉酸が不足すると、
母乳がでなかったり、あまり栄養のない
母乳になってしまうのですね。
つまり、母乳を通じて赤ちゃんに栄養が
いくので、葉酸は授乳期にもしっかり
摂取する必要があります。
葉酸はどれくらい摂取すればいい?摂り過ぎるとどうなる?
厚生労働省では2000年から妊婦の葉酸摂取量を
次のように推奨されています。
妊活時及び妊娠4ヶ月までは、1日に
食事以外のサプリで「400ug=0.4mg」
妊娠中期(5ヶ月~7ヶ月)から、
妊娠後期(8ヶ月~10ヶ月)までは1日に
240μg(マイクログラム)
出産後(授乳期)には、1日に
100μg(マイクログラム)
そして、葉酸は1日に1000μg(1mg)を
超えないようにしましょう。
葉酸は以上のような大量を摂取することで、
蕁麻疹(じんましん)や発熱、吐気、むくみ、
食欲不振などの副作用があるようです。
また、胎児にも悪影響を及ぼすおそれが、
ないとはいえませんので葉酸の過剰摂取には
気をつけましょう。
最後に
今回は「妊娠中に妊婦が必要とする葉酸とは?何故必要なの?」の
記事に続いて、葉酸を摂取する時期や摂取量を
紹介させていただきました。
いかがでしたでしょうか?
妊活中の方や妊娠の可能性のある方は、
常日頃から積極的な葉酸の摂取を
心がけるといいですね。
次回の記事は葉酸サプリについて
詳しく紹介していきますね。
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