「20歳の誕生日を迎えたら…」
20歳の誕生日を迎えると、以後毎年国民年金の報せが日本年金機構から届くようになります。
これで大人の仲間入り!なんて祝われた感は残念ながら感じませんが、とりあえず自立を促されている感を覚えた筆者でした。
ちなみに、年金とは一口にいっても、実は国と企業とでそれぞれ違ったものが存在していますよね。
そう、国民年金と厚生年金。
実質、何がどう違うか知っている方は意外と多いはず。
そこで今回は、近頃なにかと話題の年金についてお話をしていきたいと思います。
年金の基本のき!国民年金とは?
国民年金は、【基礎年金】とも呼ばれ、20歳から60歳の間で必ず加入することになっています。
基本的には20歳の誕生日を迎えた時点で、案内の手紙である「国民年金被保険者関係届書」が届きます。
この時点で皆さんは国民年金第一号被保険者と呼ばれ、毎月の年金納付が求められるわけです。
年金保険料は毎月定額で、その支給額は支払いした年月によって大きく変わります。
つまり、20歳の時点で会社に勤めていたり、結婚して扶養を受けているといった場合には免除になるぶん、支給額も少なくなるわけです。
また、失業や収入減少、学生などは減免の対象になることもあります。
国民の義務とは謳っていますが、一応支払い義務の弱い方には優しい仕様。
「日頃の家賃や光熱費でさえいっぱいいっぱいなのに」
なんて場合には、各自治体にある役所の保険年金課に一度問い合わせてみるといいかもしれません。
とはいえ、後々の支給額が少なくなる
ことを考えると何ともいたたまれません。
どう違う?厚生年金!
対して企業に勤めるなどすると納付を求められるのが厚生年金。
こちらは【基礎年金】である国民年金に上乗せされる年金で、基本的に5人以上の企業に勤めると強制加入になります。
※飲食店を含むサービス業界は対象外。従業員が4人以下の企業は、従業員の過半数が加入希望することで任意加入に。
厚生年金の保険料は毎年4~6月の基本給をベースに計算。ボーナスがある場合にはその共通保険率を掛け算出されます。
納付金額は企業と本人の折半となっていて、こちらも納付した年月によって後々の支給額が変化します。
この厚生年金にちょっと似ているけど全然違うのが企業年金。
企業年金は国民年金、厚生年金といったいわゆる公的年金に加えて乗せる私的年金。
企業年金連合会がとりまとめており、個人ごとの年収によって掛け金が異なるいわば積み立てのようなものです。
この場合は企業によって団体保険などのようにとりまとめてられており、勤務年数によって支払いが行われます。
年金の切り替えが必要なときは?
年金が国民年金から厚生年金または逆に切り替わる場合は、企業の人事部などに年金手帳を提出することが必要です。
要は就労、または辞職するときに企業があなたに代わって年金機構と手続きしてくれるというわけです。
とはいえ、先に話したように人員の少ない企業や年金に関する福利厚生のない就業に就いた場合はこの切り替わりは起きません。
その場合は国民年金をそのまま支払い続けることになるのですが、中には結婚して扶養に入るなどしてその資格そのものを失ってしまうことも。
この場合は忘れずに自身で各自治体にて手続きを行うように心掛けましょう。
最後に
「なぜにこんなに小難しい…」
なぜにこういった年金などの話はこんなにも小難しいのでしょうか?頭が痛くなりますね。
そういえば先日、将来年金は払えない的な声明が発表され物議を醸し出してます。正直、そうなった場合は怒りしかありませんね。
遠い昔、一子目を妊娠したときに速攻で会社から仕事を辞めてゆっくりしたら?といわれたことがありました。
いわゆる今でいうマタハラですが、このとき素直に一度話を聞こうと区役所に行ったら
「いまの収入だと国民年金の方が高くつくよ」
といわれ退職を止まりました。区役所の職員さんに感謝ですね。その頃の上司への信頼は一気に消えましたが…。
皆様も年金や保険は考えても難しいので、就職、退職などを機に切り替えが必要なときなどは一度自治体に赴いてみることをおすすめします。
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