「チーズの知らないこと」
手軽に取ってしまうおやつタイプだけでなく、ピザやトースト、パスタやサラダなどに大活躍のチーズ。
我が家でも娘とママのチーズ好きが相まって週1、2回ペースでトースト用のとろけるチーズが消費されてます。
チーズにはナチュラルチーズとプロセスチーズといった種類があるのをご存知な方も多いはず。
ところでその大まかな違いを知っている方は少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、ナチュラルチーズとプロセスチーズの栄養や塩分の違い、見分け方などをご紹介します。
その数約1000種類?ナチュラルチーズってなに?
ナチュラルチーズは、牛や羊、ヤギといった哺乳類から絞った生乳などを乳酸菌や生乳を固める凝乳酵素を使い凝固します。
その過程で出来るのが乳脂肪バターやヨーグルトです。
そしてその後、乳精(ホエイ)と呼ばれる生乳の上に出来る膜の一部を除去、またはこれを熟成させます。
市販のヨーグルトを食べる際、うっすらと酸っぱいカバーのようなものがありませんか?あれが乳精(ホエイ)です。
豆腐でいうところの湯葉といったところでしょうか。
単にナチュラルチーズとはいえ、この乳精の熟成タイプと非熟成タイプがあります。
そのため、これにより固さも変化。
軟質≦セミハード≦ハード≦エクストラハード
と名称、種類が分類されます。
作り方は原料となる乳の種類や使用する微生物と加工方法などによって異なり、有名どころでは
・カマンベール
・モッツァレラ
・ゴーダ
・パルメザン
・チェダー
など、世界中で1000種類以上あるそうです。
保存に適してる?プロセスチーズとは
生でも美味しいナチュラルチーズを再加熱、再成形したものをプロセスチーズといいます。
プロセス=加工という意味なんです。
加熱する際にはさらに乳化剤などを加え、中には香料を加えることも。
また、一種類だけでなく数種類をブレンドすることもあります。
加熱処理を行うということは熱に弱い乳酸菌は死滅。そのため、保存中の熟成も進むことはありません。
これだけいうとデメリットのように感じますが、苦手な人にはより食べやすく、また生でないため長期保存にも適するようになります。
元々は戦地に赴く兵士たちの栄養補助食品として作られました。だから長期保存が必須条件だったんですね。
ちなみに海外のものは味が濃くなりがちなためか、色んな味で馴染みやすいプロセスチーズが日本ではより売れているそうですよ。
ぶっちゃけ身体に良いのはどっち?
チーズを選ぶ上で栄養面を気にするにしても、実は身体への影響はさほど変わりません。
というのも、確かにプロセスチーズは加熱しているため生きた乳酸菌の量が半減してしまうものの、その細胞壁の成分は壊れないのだとか。
ナチュラルチーズの場合はミルク感も強いし、熟成の味わいも感じられるのでワインのお供にも重宝されやすいです。
反面、使われた細菌・カビ、または加工方法によって味の特性があり苦手な人は倦厭しやすいともいえるでしょう。
プロセスチーズは食べやすく加工されているので、苦手な人には挑戦しやすいものの、好きな人には物足りなさを感じたりするかもしれません。
しかし、どちらも言えるのは生でも加熱しても栄養価はさほど変化せず、ヨーグルトと比べても乳酸菌は特に増えるわけではないとか。
これを機に自分好みのチーズを探してみるのもいいでしょう。
なにか見分け方ある?
一番簡単な見分け方は成分表示を見ることです。
名称としてナチュラルまたはプロセスと記入されています。
要は豆腐の絹と木綿みたいなものですね。生なら絹、加工なら木綿です。
ちなみに豆腐を水切りし、オリーブオイルに数日浸けると簡単な豆腐チーズが出来ます。サラダのお供などに試してみてはいかがでしょう?
また、表示を見ずとも表面的にブラックペッパーやブルーベリーなどの香料が加えられていればプロセスです。
そのぶん塩分や添加物が多いというデメリットがあるので、食べ過ぎには要注意してくださいね。
ナチュラルはその名の通り自然体。生乳やカビといった自然のものをそのまま食べられます。
違いをまとめてみた
【ナチュラルチーズ】
・生乳やカビ、加工方法によって約1000種類以上ある
・固さや風味が様々なため、ワインや生ハムなどの付け合わせにぴったりな反面、好き嫌いがはっきりする
・生に近い状態で長持ちはしづらい
【プロセスチーズ】
・ナチュラルチーズにさらにブレンドや香料など手を加えたもの
・加工されてるため長期保存しやすく、ナチュラルチーズが苦手な人には馴染みやすい
・塩分や添加物が多い
最後に
「要は自分好み!」
いかがでしたか?自分に合ったチーズはわかりましたか?
個人的にはナチュラルもあまり癖の少ないモッツァレラなどが好みです。要は栄養価などより好みかなにかが大きいかも。
我が家ではパパだけがチーズ大嫌い。パスタやピザなどはもってのほかなので本格的なイタリア系には行けません。
とはいえ、グラタンなどたまに食べられるものもあるので、日本人特有で癖が強いのは苦手なのかもしれませんね。
皆さんもぜひ見た目や香りだけでなく、実際に食べてみて好みのチーズを探してみてはいかがでしょうか?
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